被曝防護法のいくつか –食事的アプローチ–

細胞膜の酸化破壊を抑えるには、ビタミンE、ビタミンCなどの抗酸化剤と、そして以下のグルタチオンペルオキシダーゼ反応などが極めて重要です。(もちろん、結局は、遺伝子の破壊を抑えることにもつながります)
 
 
ビタミンEは脂質過酸化ラジカルをブロック
 
 
 
ビタミンCで、ビタミンEをリサイクル。 酸化型ビタミンCはもちろん再活性化可能
 
 
過酸化脂質(ハイドロパーオキサイド)は、グルタチオンが処理(酵素グルタチオンパーオキシダーゼが触媒)
 
 
アスタキサンチンや、リコピンなどもお役立ち
 
 
 
NACというのは、N-アセチルシステイン[N-acetyl-L-cysteine] のことです。
 
 
 
グルタチオンなどについて、もっと述べると;
 
危険な過酸化脂質を還元分解するグルタチオンペルオキシダーゼ[glutathione peroxidase]反応
 
 
 
 
GSSGになるだけなら、グルタチオン(GSH)はリサイクル可能
 
 
グルタチオンの放射線防護作用とその応用/ 永田, 弘治 / 西田, 寿男 / 菅原, 努 / 田中, 富蔵
 
 
 
タウリンの放射線防護作用についての実験的研究 / 菅原, 努 / 永田, 弘治 / 田中, 富蔵
 
 
 
 
 
 
なんにせよ含硫アミノ酸システインが重要です。卵には多いです。放射線を浴びた後尿中にタウリン排泄が増えるのは、システインが活性酸素と反応・消去している可能性が高いです。また、グルタチオンもシステインから合成しており、グルタチオンには活性酸素種除去効果の他、金属キレート効果も期待できます。(タウリンにもシステインにも金属イオンキレート効果はありますが)
 
 
 
 
 
 
そして、体内GSHレベルを上げてくれるのは;
 
 
α-リポ酸[α-lipoic acid]が有名です。サプリで売っていますよ。
 
 
乳酸菌と放射能 U・ェ・Uノ ちわわのひとりごと
 
 
 
亜鉛酵母、いいですね
 
 
配糖化アスコルビン酸というものもあります。長時間効果が持続。航空機搭乗員も飲んでいるとか。棺桶政権も棺桶テレビも言わないようですが。
 
 
 
味噌も大いに還元力供給を促進してくれます

 

転載)水素水の研究~医療・健康分野の学術文献紹介~

http://suisosui.org/?category_name=nasa宇宙飛行センター

 宇宙飛行士の被曝を防ぐ
水素は宇宙飛行士の放射線被曝(ひばく)障害を予防できるか

学術雑誌名:Proceeding of Nuclear and Emerging Technologies for Space 2011,Feb. 7-10

表題:A Hypothesis on Biological Protection from Space Radiation Through the use of New Therapeutic Gases.(新たな治療用ガスを用いて宇宙での被曝(ひばく)から宇宙飛行士を守る事が期待される)

著者:M.P. Schoenfeld, R.R. Ansari, A. Nakao, D. Wink.(所属機関:NASA宇宙飛行センター、ピッツバーグ大学)

概要:宇宙飛行士が長期滞在する場合放射線被曝(ひばく)は大きな障害となる。宇宙放射線を遮蔽する技術は現状ではまだ課題が多く被曝(ひばく)による飛行士の障害は問題である。放射線障害は放射線によって生じる酸化ストレスに起因するところが大きく、臨床症状の発現あるいは発症する前に酸化ストレスを防ぐ事が重要であろう。

本報では化学的及び生物学的技術を用いて酸化ストレスを軽減するシステムについて仮説を提案する。新たな医療用ガスとしての有用性の研究から、CO, H2、NO及びH2Sの放射線防御に於ける有用性を提案する。

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分子状水素(H2)を初め、これらの治療用ガスは心疾患、ガン、慢性炎症、高血圧、虚血再還流障害、急性呼吸器疾患、パーキンソン病やアルツハイマー病等で認められた酸化ストレス抑制作用による疾患の予防・改善作用と同様に宇宙飛行中の放射線障害に対しても有効である事が期待できる。

A hypothesis on biological protection from space radiation through the use of new therapeutic gases as medical counter measures

宇宙飛行士への放射線被ばくは、生物学的影響の程度に関する現在の不確実性のために、長時間の有人宇宙探査にとって大きな障害となる可能性がある。さらに、保護遮蔽の概念は、現代の探査技術による宇宙線の性質と現在の質量と出力の制約のために、技術的に困難な問題を提起する。宇宙放射線への暴露に関する懸念は、酸化ストレスの増加に関連する生物学的損傷である。したがって、臨床症状および疾患の発症前に、酸化的ストレスを緩和および/または予防することが重要であり、これを可能にするであろう。この論文は、化学的緩和技術と生物学的緩和技術を組み合わせて使用​​する「システム生物学」のアプローチを仮定しています。ラジカル捕捉のための化学放射線防護剤として、そして曝露に対する身体の応答を管理するための生物学的な信号伝達分子として、新しい治療用の医療ガスを使用することを提案している。水の放射性化学、CO、H2、NO、およびH2Sガスの生物学的作用、ならびに放射線生物学のメカニズムを検討することから、このアプローチは放射線被曝の治療可能性を有する可能性があると結論づけることができる。さらに、心血管疾患、癌、慢性炎症性疾患、高血圧、虚血/再灌流(IR)傷害、急性呼吸窮迫症候群、パーキンソン病およびパーキンソン症候群を含む、酸化ストレスが関与している他の疾患の病因を縮小する同様の可能性を有するようである。アルツハイマー病、白内障、および加齢が挙げられる。我々は、これらの治療法をガス混合物の吸入または溶存ガスによる水の摂取を通して適用することを想定している。

上記オリジナルサイト

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3348081/

 
 NASA(アメリカ航空宇宙局)が水素水に注目

学術雑誌名:Medical Hypothesis,(2010),doi : 10,1016/j.mehy.2010.08.046 表題:Hydrogen therapy may reduce the risks related to radiation-induced oxidative stress in space flight(宇宙飛行において放射線でおこる酸化ストレスのリスクを水素療法で軽減できるかもしれない) 著者:M.P. Schoenfeld, A.Nakao et al. (NASA(アメリカ航空宇宙局) & ピッツバーグ大) 概要:宇宙の放射線は 酸化ストレスを誘発してDNAや脂質に障害を起こすことが知られており宇宙飛行における重大な未解決課題である。 水素は生物医学の領域で最近新たな治療用医療ガスとして発見され、優れた抗酸化作用と抗炎症活性を有することが明らかになってきた。

概要:宇宙の放射線は 酸化ストレスを誘発してDNAや脂質に障害を起こすことが知られており宇宙飛行における重大な未解決課題である。

水素は生物医学の領域で最近新たな治療用医療ガスとして発見され、優れた抗酸化作用と抗炎症活性を有することが明らかになってきた。

今後宇宙飛行ミッションは回数及びその期間ともに増加する事が期待されており、宇宙飛行士が疾患の兆候が起こる前に酸化ストレスを計測してそれを防ぐ事がきわめて重要である。

著者は宇宙飛行士が放射線で受ける酸化ストレスによる副作用を水素ガスとして吸引するか或いは水素豊富水として飲水する事によって防止する目的で水素を新たな可能性の高い予防・治療戦略として研究する価値があることを提唱している。

Hydrogen therapy may reduce the risks related to radiation-induced oxidative stress in space flight.

水素療法は、宇宙飛行における放射線誘発酸化ストレスに関連するリスクを低減する可能性がある。
宇宙放射線は、酸化ストレスの増加に伴うDNAおよび脂質の損傷を誘発することが知られており、宇宙旅行における主要な懸念事項として残っている。最近、様々な生物医学分野における新規治療用医療ガスとして発見された水素は、強力な抗酸化作用および抗炎症作用を有する。今後数年間で宇宙ミッション活動が増加することが期待されています。したがって、病気の臨床症状を発症する前に、酸化ストレスに起因する宇宙飛行士が遭遇するリスクを推定し予防することが重要です。我々は、吸入または水素を多く含む水の摂取による宇宙飛行士への水素投与は、放射線誘発性の有害事象を予防するために新規かつ実現可能な予防/治療戦略を潜在的にもたらす可能性があると仮定する。

上記オリジナルサイト
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20851533

 
 
 
以下は、最近の論文例など
 
 
・・・It is shown thatsome elements–zinc, manganese, cobalt–being appled to the soil at seeding or spraying plants with aqueous solutions and also in complex compounds are capable of reducing significantly the 90Sr and 137Cs transit to agricultural plants, and with forage–into the animals bodies.We have also shown that trace elements reduce the effects of radiation injury.The mechanisms of the radioprotective action of trace elements are also discussed in the paper.
 
 
 
 
 
関連サイト&ブログ
 
Oxidative Stress in Toxicology: Established Mammalian and Emerging Piscine Model Systems
 
Committee For Nuclear Responsibility
 
内部被曝とペトカウ効果。医師肥田舜太郎さん講演「58年間ヒバクシャを診てきた」、レイモンド・カーヴァー「癌患者になった郵便配達夫」
 
原発を考える 18 ペトカウ実験

放射能防護住宅へのアプローチ つづく

......... 低線量放射線被曝防護住宅についての一考察 .........

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