アインソフ談】
混乱が予想される今年の大統領選挙
最高裁判所がペンシルバニア州の不在者投票の期限を選挙日から3日間延長することを認めたが、これがノースカロライナ州でも認められた。しかもノースカロライナ州は最長9日間の延長だ。両州とも11月3日までの消印がないと有効ではないし、集計にかかる時間もこの延長に含まれる。ペンシルバニア州で不正をしても勝てないとわかった民主党は不正会場をノースカロライナに移したいのかもしれない。
民主党は行政府だけでなく立法府も奪われる可能性が高いから焦っているはずだ。司法府は保守派有利と思ったが、最高裁がノースカロライナ州に下したこの判決を見ると一概にも保守派有利とは言えない。ちなみにエイミー・バレット判事は執務を始めた直後で時間に余裕がなくこの訴訟には関わっていない。今回のこれらの訴訟では不明確なジョン・ロバーツ長官だけでなく、トランプ大統領が任命したブレット・カバノー判事が民主党に有利な判決を下したため4対4から3対5に傾き、郵便投票を選挙日を過ぎてもこの2つの州では受領・集計作業を可能にさせた。ブレット・カバノー判事についてはどうやら妥協する傾向が強いようだ。
ペンシルバニア州では州議会が州法によって設定した3日間延長という投票緩和を州の最高裁判所が支持したことに対し、連邦最高裁判所が4対4で阻止していたが、選挙日までタイムリミットも近づいたため、カバノー判事が妥協して最高裁が緩和を認めることにした。ノースカロライナ州での訴訟はペンシルバニア州とは若干焦点が違い、州法によって州議会が設定している3日間の延期緩和を州の選挙管理委員会が9日間に変更し、それが下級裁判所で認められた。連邦最高裁判所では州の選挙当局が州法によって決まっている投票規則を変更する権限を持っているのか?という訴訟であったが、ペンシルバニア州と同じく、3対5で最高裁が9日間の緩和を支持した形となった。
ノースカロライナの9日間延長は自然災害に対処する権限であるが、それを選挙当局が今回のコロナパンデミックに適応させたようだ。言ってしまえばトランプ大統領に任命されたブレット・カバノー判事がリベラル派による暴走を阻止するどころか妥協したのだ。9日間なんて長すぎる。リベラル派は選挙後に起きるだろうとされる深刻な問題を不必要に作りだした。これによって敗北宣言もすぐには出ないだろうから、選挙後の混乱は避けれなくなったのではないだろうか?民主党色の強い都市に住んでいる方、または滞在している方は巻き込まれないように最新情報入手に努めて、抗議活動の周辺には近寄らず、身を守ることを優先してください。