抄訳開始…..
はじめに :世界経典
私たちは”世界主義”*¹時代に生きています。世界のすべての人々を一つの地球村に導いた交通と通信の進歩は、世界の宗教を密接に結びつけました。ちょうど半世紀前、北米に住むキリスト教徒は、生涯を通じてイスラム教徒や仏教徒に会うことはなかったかもしれない。
無知のために、彼らはそのような人々が異教徒であり、救済を切望していると信じることができた。シリアのイスラム教徒やタイの仏教徒も、時には自分たちの土地に乱入する外国の宗教に対して同じような見方をしやすい。しかし今日、西洋の都市にはアジアやアフリカからの移民が生まれ持った信仰を受け継いでおり、商業や政治の面で私たちはすべての国とつながっています。
世界の宗教界から対話のため指導者や学者を集めた「広範な大衆主義」*² 運動が始まった。すべての信仰の神学者は、他の宗教の肯定的な価値を確認し、以前の偏見を克服しようとしています。人類が神を探求すること、またはあらゆる名前で呼ばれる「究極の現実」を探求することは、すべての宗教の根底にあることが広く認識されています。
*1 “世界主義”
*2「広範な大衆主義」
読みやすさのために意訳しました。厳密な意味は以下に示します。
【エキュメニカル】〔Ecumenical〕〘キリスト教〙 異なる宗派を統一することを目的とした, 世界教会主義の; 全般的な, 普遍的な.
【エキュメニズム】 〔Ecumenism〕
二〇世紀初頭に始まった,プロテスタント諸教会・カトリック教会・東方正教会などによる統一のための運動。世界教会運動。エキュメニカル運動。 →世界教会協議会
【世界教会協議会】〔World Council of Churches〕
二〇世紀初頭に始まったキリスト教会の一致運動を推進するために,1948年に設立された超教派団体。WCC 。